岡山市北区にある「吉備津神社(きびつじんじゃ)」は岡山県を代表する、約400mある長い回廊が有名な神社です。
吉備津神社は温羅退治を行ったとされる吉備津彦命(キビツヒコノミコト)を加夜臣奈留美命(カヤオミナルミノミコト)が祀ったことで始まったと言われています。
「桃太郎」を知らない、という人はいないでしょう。それほどまでに有名な昔話の起源は吉備津神社で知ることができます。初詣をはじめ、年間を通して多くの参拝客で賑わいます。
また、この神社の境内で、「元祖きびだんご」と「岡山銘菓吉備団子」といったお菓子が販売されています。「白桃きびだんご」「きなこ吉備団子」「マスカットきびだんご」など、種類も豊富です。
吉備津神社のおすすめポイント
- 本殿は日本で唯一の吉備津造り(比翼入母屋造)
- 400メートルも続く長い回廊は必見です!
- アジサイや梅の名所としても有名です。
- 梅と回廊のコラボレーションが素晴らしいです。
日本で唯一の吉備津造りの本殿
国宝となっている吉備津神社の本殿は、日本で唯一の吉備津造り(比翼入母屋造)となっており、大変貴重な建造物です。
初詣も賑わう
駐車場から吉備津神社への参道には屋台も多くあり、初詣は多くの参拝者が訪れ賑わいます。
400メートルも続く回廊
吉備津神社には、自然の地形をそのまま利用した、なだらかな傾斜の回廊が本殿と本宮社の間を繋いでいます。
とても長い回廊は吉備津神社の敷地の広さをうかがわせます。
柱の造りや庭園風な灯籠は風情を感じさせ、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。
総延長は約400mもあり、フォトスポットとしても人気があります。
吉備津神社の草花
アジサイの名所
吉備津神社はアジサイの名所としても知られています。
毎年6月下旬になると、回廊の途中から岩山宮まで続く紫陽花には思わず歓声があがるほどあじさい一色に染まります!
デートや家族でのお出かけ、写真撮影やお散歩にぴったりです。
梅
吉備津神社の回廊周辺には白梅、紅梅、しだれ梅などの梅林があり、2月中旬~3月中旬頃に見頃を迎え、梅と回廊とのコラボレーションが美しいです。
約400mの回廊や国宝の建物を背景に梅の花を撮影できるフォトスポットとしても人気の梅見スポットです。
紅葉
紅葉の季節になると、境内にある600年もの樹齢を持つ巨大な銀杏の木は、黄色いじゅうたんのような美しい景色を創り出し、圧巻の光景となります。
この季節ならではの、七五三に訪れた家族と、巫女さんたちが銀杏の散り葉を集める光景も。
また、境内には紅葉の木も点在しており、美しい紅葉を楽しむことができます。
吉備津神社の口コミ・レビュー
牛嶋さんと岡山観光の旅
ラストは「桃太郎」ゆかりの地として有名な「吉備津神社」へ🍑
時間がなくて一瞬でしたが次はもっとゆっくりまわれるといいな〜#RYTHEM pic.twitter.com/P0lom85uoL— RYTHEM_Official (@rythem_official) September 25, 2022
このように大きく名高い神社であるにもかかわらず、祈祷受付からの待ち時間はわずかで、バイクや車の祈祷場所に神官の方が出向いて、お祓いまでしてくださいます。
広い境内は特に今日は樹齢600年を超えると言われる「銀杏のご神木」の若葉の新緑がとても輝いて見えました。ちょうど私が銀杏に見とれている際に、安産祈願の若い夫婦の姿もありました。
車両などのお祓いを受ける駐車場は、社務所の方に道を上がった場所にありますが、参拝で駐車場を利用されるのなら第二駐車場をお勧めします。国宝に指定されている「吉備津造り」と呼ばれる神殿の大きな屋根と、その上に交差する千木が神々しく輝いている姿は、近くでは第二駐車場からでないと拝むことができないような気がします。天気がよければ、今日以上に新緑の中に輝くその姿を拝むことができるでしょうね。
吉備津神社
稲荷大鳥居から南東に2kmの場所にある神社。
どうやら桃太郎の原型となった吉備津彦命と、温羅(鬼)にまつわる伝説があるらしい。 pic.twitter.com/IyQYal8lpT— 岡山を走る旅:風雨来記 (@okym_j_fuuraiki) October 5, 2022
本殿の比翼入母屋造は国宝に指定されています。主祭神は大吉備津彦大神で、御利益は「縁結び」「夫婦円満」「安産育児」「長寿」「金運」です。
また、「吉備の中山」と呼ばれるこの神社は、神の山として崇められるパワースポットで、山のエネルギーを強く受けています。特に、拝殿へ続く階段のパワーが強いそうです。
古事記にも記されているように、吉備国には、女や子どもを襲い残虐な性格を持つ、髪が赤く目が鋭く力が強い「温羅(うら)」という4メートルを超す大男が現れました。
朝廷は、吉備津彦命を四将軍の一人として派遣し、吉備津彦命は配下の犬飼部犬飼健命と猿飼部楽々森彦命と鳥飼部留玉臣を率いて温羅と戦い、見事に退治して町に平和が戻りました。
この話が民話の「桃太郎」として広まり、世界中に知られるようになったのです。
吉備津神社にも初詣に行ってきた⛩
長い回廊が印象的な岡山の名所! pic.twitter.com/pERbkkQEdI— 吉岡洋平@岡山市のWEB屋 (@yosio831) January 4, 2023
駅から神社までの道は、整備された松並木が続く田園地帯を快適に歩ける道です。
本殿は、日本で唯一の吉備津造りの形式を採用しており、非常に大きく、国宝に指定されています。お参りの後は、本殿を外からゆっくりと眺めることをお勧めします。
本殿横の回廊も長く、立派です。こちらは参拝前後どちらでも通ることができます。必ず通ることをお勧めします。回廊の途中には、お竃の鳴る音で吉凶を占う「御竃殿」があります。祈祷を申し込まないと中に入ることはできませんが、建物の前までは行くことができます。
お竃の下には、桃太郎が退治した鬼の首が埋められており、その鬼が吉凶を教えてくれるという神秘的なものがあります。
意外なところにある桃太郎伝説ですが、個人的には雨月物語の「吉備津の釜」を思い出してしまいました。
吉備津神社の歴史
吉備津神社の成り立ち
現在の吉備津神社の本殿及び拝殿は1425年に室町幕府三代将軍・足利義満が、天皇の命により再建させたもので、約30数年の歳月をかけて完成しました。
室町時代初期の代表的建造物で『比翼入母屋造り』と言いますが、全国唯一の造りとして『吉備津造り』と呼ばれ、国宝に指定されています。
吉備津神社の歴史に登場する温羅退治とは?
桃太郎伝説では「鬼」と呼ばれているもの、実は「温羅」という一族を指しています。
ある日、百済の国の王子「温羅」というおそろしい者がやってきたそうです。
ひげがぼうぼう、目は虎や狼のように輝き、身の丈は四メートルもある乱暴者でした。
足守川の西の新山に城をつくり、そばの岩屋に住み着いたそうで、それが現在の桃太郎伝説に登場する「鬼」のモチーフになっているとのこと。(諸説あり)
第十代崇神天皇の時代に、災害もなくなり天下もようやく治まってきましたが、都から遠く離れた地方には未だ朝廷に従わない者が多数いました。そこで西道(後の山陽道)には大吉備津彦命が派遣されることとなりました。
こうして吉備津彦命は吉備国に入り、人々を苦しめ鬼と恐れられていた温羅一族を苦戦の末退治し、この地に平和をもたらしたと伝えられています。
吉備津神社の詳細情報
施設名 | 吉備津神社(読み方:きびつじんじゃ) |
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所在地 | 岡山県岡山市北区吉備津931 |
交通アクセス | 電車:JR桃太郎線 吉備津駅から徒歩約10分 車:岡山総社ICから車で15分 |
駐車場 | あり(無料) |
利用料金 | 見学自由 |
問合せ先 | 086-287-4111 |
公式サイト | 吉備津神社公式サイト |
備考 |
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岡山市には「吉備津神社」の他にも見どころが沢山あります。是非足を運んでみてくださいね。
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