鬼城山(鬼ノ城)|日本100名城にも選ばれた謎の古代山城【岡山県総社市】

鬼城山(鬼ノ城) 伝説が残る場所
鬼城山(鬼ノ城)

岡山県総社市にある「鬼城山または鬼ノ城(きのじょう)」は、大和政権により国土防衛のために築かれた古代山城で、日本でも珍しい神籠石式山城(こうごいししきやましろ)です。

鬼城山(鬼ノ城)と山

神籠石式山城というのは古代の西日本(主に九州北部)に築造された遺跡で、現状『日本書紀』『続日本紀』などの文献資料に記載がないので、遺構でしか存在を確認できない山城のことを指します。

鬼城山(鬼ノ城)の内部

鬼ノ城も歴史書には記されておらず、その真相は未だに解明されていない謎の山城で、日本100名城のひとつとして数えられています。

鬼城山(鬼ノ城)マップ

鬼城山(鬼ノ城)マップ

鬼城山(鬼ノ城)のおすすめポイント

  • 岡山の歴史的山城のミステリーツアーが体験できます。
  • 古代山城についての解説や、復元された建物やその様子などが見れる鬼城山ビジターセンターを訪れると一層楽しめます。
  • 総社平野が一望できる綺麗な景色を堪能できます。
  • 城壁に沿って整備された全長2.8km~4km3つのウォーキングコースがあります。

鬼城山(鬼ノ城)について

歴史は7世紀後半(飛鳥時代)に遡る

鬼城山(鬼ノ城)模型

鬼ノ城は、7世紀後半(飛鳥時代)に建設されたとされる古代の山城で、お城の原型とも言える場所です。
標高約400メートルの場所にあり、約30ヘクタールの広さを誇ります。

古墳とも関係している?

鬼城山(鬼ノ城)の壁

この城は、百済の山城をベースに土を築き固めて造られた土塁が特徴で、現在でもその強度が保たれているとのことです。
大野城や水城と同時期に建設されたと考えられ、当時の土木技術の高さに驚かされます。
吉備の国には大型の古墳が存在するため、その技術が継承されていたのかもしれません。

吉備の風景を一望できる

鬼城山(鬼ノ城)の景色

現在でも、西門からの景色は見晴らしがよく、吉備の風景を一望できるため、かなりの絶景として知られています。晴れた日には、ぜひ訪れてみたい場所です。

鬼城山ビジターセンターから整備された山道を約15分歩くと西門に到着できます。
登山感覚で行ってみましたが、意外と簡単に行ける感じでした。

この城は戦略的価値がある場所であるにもかかわらず、山奥にあるため、温羅伝説(鬼伝説)だけが残っており、昭和時代まで忘れ去られた城のようです。

3つの散策コースがある

鬼城山(鬼ノ城)3つの散策コース

観覧ルートは3つあり、西門までで戻る1.5km、その先の水門を数カ所見て戻る2.5km、そして一周する4kmコース(2時間)があります。城攻め派は一周するべきでしょう。

古代積みの石垣を見ながら、西門周りを散策して遊歩道を歩いて一周します。
水門や門、曲輪など多くの見どころがあります。多少険しい所もありますが、全体的に歩きやすく整備されています。

景色が良くてつい身を乗り出してみたくなりますが、滑落してしまわないように注意しましょう。

鬼城山(鬼ノ城)の口コミ・様子

駐車場からは歩いて約15分で行けます。道も平坦で、年配の方でも大丈夫だと思います。眼下には岡山や総社が見え、景色が非常に良いです。
標高は約400メートルで、約4キロの山道となります。最初の2キロは道幅が非常に狭く、離合ポイントがところどころにあるため、スピードを控えめにしないと危険です。残りの2キロは更に道幅が狭くなるため、注意が必要です。
駐車場から鬼ノ城までは約15分ですが、他にも見どころがあるため、2時間程度の時間を取ればいろいろ探索できそうです。鬼ノ城の駐車場は無料ですので、ゆっくり回るのも良いでしょう。

この場所は、印象的な城門のイメージが強いですが、最もお勧めなのは、大展望から見下ろす絶景です。資料館で歴史を学び、一周コースを回ることをお勧めします。山頂一周コースは、年配の方や足が悪い方でなければ、スニーカーで問題ない程度の起伏があります。昔の山城の建設時のロマンを感じながら景色を見ると、より壮大に感じられるでしょう。
ちなみに、ビジターセンターに向かう途中の山道はかなり狭いので、それがこのスポットのマイナスポイントとなっています。大型車両で行くと困難を伴うので、コンパクトカーでの訪問をお勧めします。

鬼ノ城は謎が多く、伝説では桃太郎が鬼の温羅(うら)を退治した場所とされていますが、実際は飛鳥時代に造られた古代の城跡です。
まずは鬼ノ城の無料駐車場に車を停め、ビジターセンターで学習を始めましょう。
横の遊歩道を右側に進むと、学習デッキがあり、西門と絶壁の石垣の全景を見ることができます。是非寄ってみてください。
中世の戦国山城とは造りが全く違いますが、かなり高い防御力を感じます。二つの山の尾根を繋いだ城で、生活するための施設が整っているため、熟成感があります。古代の城とは思えないほどです。

 

鬼城山(鬼ノ城)の詳細情報

施設詳細情報
施設名 鬼城山または鬼ノ城(きのじょう)
所在地 〒719-1101 岡山県総社市奥坂
交通アクセス JR総社駅からタクシー約30分、下車徒歩約10分
駐車場 あり
利用料金 無料
問合せ先 0866-92-8277
公式サイト 総社市公式サイト
備考

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総社市には「鬼城山(鬼ノ城)」の他にも見どころが沢山あります。是非足を運んでみてくださいね。

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