吉備津彦神社 | 吉備津神社と同じく吉備津彦命を祀る神社【岡山市北区】

吉備津彦神社 伝説が残る場所
吉備津彦神社

岡山市北区一宮にある「吉備津彦神社(きびつひこじんじゃ)」は、吉備津神社と同じく桃太郎のモデルとしても有名な大吉備津日子命(吉備津彦命と同一)を祀っている神社です。

吉備津彦神社参道

吉備津神社とはまた違った威風堂々とした落ち着いた趣きがあり、大きな池から真っ直ぐに続く参道は、端正でどっしりとした風格を感じさせます。

吉備津彦神社建物

また、この神社は「朝日の宮」とも呼ばれており、参道から拝殿本殿までの一直線が夏至の時に太陽が通る道になるそうです。

吉備津彦神社の建物群

吉備津神社から山麓の道を2km、周りの景色を楽しみながら徒歩20分程度で吉備津彦神社に到着します。

吉備津彦神社の夏祭り 御田植祭

御田植祭(おたうえまつり)は、毎年8月2日・3日に行われる吉備津彦神社を代表する神事+夏祭りです。
平安時代より五穀豊穣を祈願する岡山県の無形民俗文化財に指定されているイベントです。

吉備津彦神社の夏祭り 御田植祭

夏祭り(神事と同時開催)

様々な屋台・縁日が立ち並び、午後8時ごろから地元の音頭である「備前一宮音頭」「備前一宮桃太郎音頭」などを踊ります。

吉備津彦神社夏祭り

また、午後8時から平均300発程度の打ち上げ花火大会もあります!(初日のみ)

御田植祭の開催期間中は、国道180号に接続している参道および岡山県道243号一宮備前一宮停車場線が全面車両通行禁止となり交通規制がかかります。

御田植祭神事の内容

8月2日

  • 神事:厄神祭 – 午後6時開始。境内随神門の「芽の輪」という大きな輪をくぐることで諸災罪穢を祓われると言われている。
  • 本殿祭:午後9時から開始。五穀豊穣を願う祝詞が上げられ、地元の小学生による舞(田舞)が奉納される。
  • 御斗代祭:午後10時頃から開始。氏子が行列となり、宮前にある池(神池)の2つの島にあるそれぞれの斎場(お棚)で御斗代(稲苗もしくはそれに見立てた玉串)を立てる。

8月3日

  • 本殿祭:午前10時から。内容は2日と同じ。
  • 御旗献納祭:午後4時ごろから氏子が行列となり、御旗を運びます。途中、正面鳥居から門へと至る表参道で御旗に付けられた装飾物を奪い合う習慣となっており、奪った装飾物を田に立てたり家に持ち帰って飾ったりすると、豊作や福を得られるとされています。

吉備津彦神社の年越しイベントと初詣

吉備津彦神社では、12月31日~1月1日の2日間で、プロジェクションマッピングの演出を取り入れた年越しのイベントが開催されています。

吉備津彦神社の年越し様子

プロジェクションマッピングで境内や本殿を彩った幻想的な雰囲気の中、新年を迎えまることができます。
応募者がデザインした絵が、プロジェクションマッピングになっているそうです!
(本年度も開催するかは公式サイトをチェックしてください)

吉備津彦神社の年越し

吉備津彦神社と吉備津神社の関係

吉備津彦神社の鳥居

吉備の中山と呼ばれ古くから信仰されている神体山(標高175m)が備前国と備中国の境目となっています。

吉備国が備前、備中、備後に分割されたとき、吉備津神社は「吉備の国の一宮」であったため、備中国の一宮になり、同時に分祀され、備前国一の吉備津彦神社(当社)と、備後国一の吉備津神社(備中国一の同名の神社とは別の神社)になったとのことです。

なお、備前、備中の一之宮がかなり近接しているのは、国境に存在しているためです。
吉備中山がご神体であり、備前備中一之宮の両社とも同じ山を祀っています。

吉備国が備前、備中、備後に分かれた時に、争わないようにこのような体制になりました。

吉備津彦神社と温羅神社

吉備津彦神社の消火栓

本殿の左側の森の中にある神社で、温羅(うら)という吉備津彦が倒した獰猛な巨人を祀る神社です。
なぜ、征伐をした大吉備津彦命と温羅が同じ場所に祀られているのでしょうか?

温羅とは百済からやってきた渡来人であり、製鉄など中国ですでに使われていた先進技術を吉備国に伝えたとも言われています。

そのような一族が本当に吉備国の人々を苦しめ、荒らしていたのでしょうか?
本当は吉備国の人々と温羅一族は手を取り合い、豊かに暮らしていた可能性もあります。

当時は都(現在の京都・奈良)以外の地ではどんな人々が住み、どんな生活をしているのかわかっておりませんでした。
その土地の調査、そしてその地を武力で治めるため吉備津彦命が派遣され、温羅一族と衝突してしまった。

吉備国の人々にとってはどちらの人物にも恩があるため、吉備津彦神社には吉備津彦命、そして温羅神社という両者が同じ場所に祀られているのではないかともいわれています。

おとぎ話と違い、本当の歴史とはそのような少し悲しい物語が潜んでいるのかもしれません。

吉備津彦神社の口コミ・様子

新年早々、参拝させていただきました。 立派な建物で、威厳を感じます。左側に進むと、拝殿の奥にある本殿が素晴らしいです。
また、左側には登山口があり、龍王山や吉備中山への登山ができます。スニーカーでも歩きやすい登山道です。 登りきると中山茶臼山古墳(御陵)がありますが、宮内庁の管理のため立ち入り禁止です。
その後、真っすぐな階段を下りると一般道に出ます。少し歩くと吉備津神社の廻廊を通って境内に入ることができます。 龍王山までは登山道沿いに古代祭祀を行っていた磐座(イワクラ)が点在しており、歴史好きの方には楽しいかもしれません。

初めて吉備津彦神社に行ってきました!お茶屋さんで売っている高麗葛団子が美味しかったです。
池の水を抜いているため、ブユのような虫が飛んでいたのが気になりましたが、お参りするとそんなことはどうでも良くなりました!
新緑が目に鮮やかで、お社もとても荘厳です。長い年月を感じさせますが、とても美しく整備された空間で、しばらく眺めていたくなる場所でした。鳥居の奥には何かあるように見えましたが、今度はそちらにもお参りしてみようと思います。

備前国の一宮である吉備中山の麓に位置する吉備津彦神社は、かつて吉備国の中心地とされ、中山には磐座や古墳が点在し、社が建設される以前から古代人の神聖な祭祀の場とされていました。
祭神は大吉備津彦命で、山陽道を平定するために派遣された将軍とされ、このことが桃太郎伝説の基になったと言われています。
本殿は元禄時代に再建された三間社流造で、県の重要文化財となっています。黒い社殿が背後の緑に映えています。
鳥居の前には鯛焼きを販売するワゴン車があり、注文があるたびに一つずつ焼いてくれます。

吉備津彦神社は、手入れが行き届いており、広々とした場所でした。
表参道には大きな鳥居と備前焼の狛犬があり、鳥居をくぐると広がる神池では、たくさんの亀が泳いでいました。池の中には亀島神社もあります。
また随神門、拝殿があり、その奥には本殿があり、本殿の左側には子安神社、右側には稲荷神社もありました。拝殿前には立派な平安杉もありました。

石上布都魂神社を出発し、新荘川と共に山合の道を進み、赤磐市から岡山市へ向かいました。途中でガソリンを補給しながら、最終的に到着したのは吉備津彦神社です。
こちらの神社には広い駐車場もあり、とても便利で快適でした。
社号標のある鳥居から一直線に伸びる参道は、美しい景色が広がっています。
吉備津彦神社の祭神はその名の通り、吉備津彦命です。桃太郎伝説の残る立派な神社でした。ただし、残念ながら御朱印は書き置きとなっていました。

吉備津彦神社の詳細情報

施設詳細情報
施設名 吉備津彦神社(別名:朝日の宮 あさひのみや)
所在地 〒701-1211 岡山市北区一宮1043
交通アクセス 電車の場合:JR岡山駅からJR桃太郎線 備前一宮駅下車 徒歩3分(正面鳥居まで)

車の場合:山陽自動車道、吉備SA内・スマートIC(※ETC限定/利用可能時間6:00~22:00)から総社方面へ約3.5㎞。
県道61号線~国道180号を右折、吉備津彦神社前交差点を左折。

駐車場 あり ※約100台分あり
利用料金 見学自由
問合せ先 086-284-0031
公式サイト 吉備津彦神社公式サイト
備考

周辺観光情報 ここもオススメ!

岡山市には「吉備津彦神社」の他にも見どころが沢山あります。是非足を運んでみてくださいね。

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