岡山市北区吉備津にある「鼻ぐり塚古墳」は、吉備津神社や吉備津彦神社を結ぶ古道のちょうど中間地点、福田海と言う寺院の奥に立地しています。
こちらは大正14年に創設された塚で、全国各地から送られてきた食肉となった牛の鼻ぐりを奉納されており、人のために奉仕を尽くした牛たちへの感謝の想いを忘れずにいたいと言う思いから、創設されたそうです。
鼻ぐり塚は、横穴式円墳を利用して造形されており、石室内には真鍮製の鼻輪を溶かして造られた、阿弥陀の宝号を刻んだプレートが収まっています。
毎年、全国から数万頭分の牛の鼻輪や豚の耳輪がここに送られてきます。それらは綺麗にお釜で洗浄され、供養が行われています。
人間が他の生き物の命をいただいて生きているという事実を改めて認識させられる場所です。
鼻ぐり塚古墳のおすすめポイント
- 墳丘には大量の鼻ぐりが積み上げられています。
- 墳丘の正面部分には、馬頭観音が置かれ、さらに牛や豚の像も設置されています。
- 創設から100年以上経過した現在でも、年間数万個のペースで鼻輪が積まれ続けています。
鼻ぐり塚古墳のレビュー・口コミ
古墳ツアーで訪れました。吉備津神社から歩いて約10分の場所にあります。もともとは円墳でしたが、現在は福田海という宗派の方々によって牛の鼻輪が積み上げられ、祀られています。
毎月第三日曜日には、お供えされた護摩木を用いて護摩が奉修されます。炎の勢いは予想以上に強く、迫力があります。訪れるなら日曜日がおすすめです。
毎月第三日曜日には、お供えされた護摩木を用いて護摩が奉修されます。炎の勢いは予想以上に強く、迫力があります。訪れるなら日曜日がおすすめです。
「鼻ぐり塚」
岡山市北区吉備津。福田海という明治時代に作られた仏教系新宗教団体がありその境内の一角に特異な祭祀がある。小山がありその上に五輪塔。よく見れば山は大量の輪が積み上がってできている。これは牛の鼻ぐり(鼻輪)でありここは寿命や屠殺で死んだ牛の鼻輪を集めて供養する場所である。 pic.twitter.com/nWDfAUgE0e
— 幣束 (@goshuinchou) October 8, 2020
吉備津駅から散歩がてら訪問しました。吉備津神社にお参りした後に立ち寄った場所です。そこには無数の牛の鼻輪が積み上げられており、一つ一つの鼻輪に命があったことを思うと、非常に複雑な気持ちになります。私たちが他の命をいただいて生きているということを強く実感させられる場所です。
【鼻ぐり塚(岡山)】
宗教法人福田海本部にある巨大な畜産供養塚。
大正14年の創設から現在までに約700万個もの鼻輪が奉納されている。 pic.twitter.com/zzmt0vLew3— エサ | 珍スポ 旅 (@meat_stew) November 24, 2020
牛の鼻輪が古墳の円丘上に積み上げられている慰霊施設です。これは、屠殺された家畜たちへの供養であり、人間が他の命を奪って生きることへの贖罪の象徴とも言える場所です。鼻輪は今でも増え続けています。フードロスが問題視されている現代において、一度訪れてみる価値がある場所だと思います。
拝観料として100円を納め、護摩木と張り子の牛を奉納します。
拝観料として100円を納め、護摩木と張り子の牛を奉納します。
鼻ぐり塚古墳の詳細情報
施設名 | 鼻ぐり塚古墳(はなぐりつかこふん) |
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所在地 | 岡山県岡山市北区吉備津795 |
交通アクセス | 山陽自動車道岡山ICから約20分 JR吉備津駅から徒歩約15分 |
駐車場 | あり |
営業時間 | 9:00~17:00 毎月第三日曜日:供養祭 |
休業日 | なし |
利用料金 | 護摩木料100円 |
問合せ先 | 086-287-3008(福田海本部) |
公式サイト | 参考 吉備の中山を守る会 |
備考 |
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岡山市には「鼻ぐり塚古墳」の他にも見どころが沢山あります。ぜひ足を運んでみてくださいね。
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