岡山県高梁市にある「吉岡銅山跡(よしおかどうざんあと)」は、明治から昭和にかけて採掘がおこなわれていた銅山跡です。
吹屋ふるさと村からすぐ北西のところにあります。
吉岡銅山跡は、大同2年(807)の開坑で、江戸時代中期には泉屋吉左衛門が経営し、吉岡銅山を西日本有数の銅山に成長させました。
その後、明治に入ると岩崎弥太郎(三菱商会)が買収し、国内屈指の銅山にまで成長を遂げました。
1972年には閉山となりましたが、現在でも跡地には選鉱施設の石組みや煙道、坑口などが残っています。
吉岡銅山は、三菱商事など日本を代表する財閥が経営に関わった銅山という観点から、2007年には経済産業省が選定する近代化産業遺産に登録されました。
吉岡銅山跡のおすすめポイント
- ドラマのロケ地にも使われたことがあります。
- 遺構は大変に立派なもので、この規模の遺構が山間部にあったということに驚かされます。
- それほど観光客も多くなく、山の中の古代遺跡のようで面白いです。
- 大きな看板がありますので、迷うことなく辿り着けます。
吉岡銅山跡のレビュー・口コミ
住友から三菱に買収された、日本で初めて洋式溶解炉を導入した銅山ですが、現在は一部公園として整備されています。しかし、選鉱場や精錬所などはまだ整備されておらず、崩壊の恐れもあるため近寄るのが怖い状況です。産業遺産としての観光地化も進んでいるため、もう少し整備を進めることでさらに価値を高めることができるのではないかと感じます。
吉岡銅山跡。案内看板から急峻な山道を500m下った所にある。#ZX25R #吉岡銅山跡 #廃墟 #鉱山跡 #高梁市 #バイク乗りと繋がりたい pic.twitter.com/7UITfpb2rK
— ろくすけ (@AVXerMWCTwrPasU) July 18, 2022
日本で初めて洋式溶解炉を導入した銅山ですが、この場所がその溶解炉設備だったのかと思われます。道は荒れていますが、吹屋の町並みを見学した後にここを訪れることをお勧めします。余分な設備の説明看板はなく、ただ銅山の跡地が山の中にあり、自由に見学できます。これが想像力を刺激し、楽しい体験を提供します。将来的には銅山跡の保護のために遠くからしか見ることができなくなるかもしれません。
岡山県高梁市 吉岡銅山跡 pic.twitter.com/zjtbaKxVnN
— 鱈 (@taratara_cod) March 31, 2023
自家用車で訪れる際は、狭く急斜面で曲がりくねった道を通って行くため、アクセスは非常にスリリングです。遺構自体は非常に立派で、このような大規模な遺構が山間部にあること自体が驚きです。吹屋ふるさと村の帰りに訪れて損はないと思います。
吉岡銅山跡の詳細情報
施設名 | 吉岡銅山跡(よしおかどうざんあと) |
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所在地 | 岡山県高梁市成羽町坂本地内 |
交通アクセス | 【車】中国自動車道新見ICから車で40分 【電車】JR備中高梁駅からタクシーで40分 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 常時利用可能 |
休業日 | なし |
利用料金 | 無料 |
問合せ先 | 不明 |
公式サイト | ウィキペディア |
備考 |
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高梁市には「吉岡銅山跡」の他にも見どころが沢山あります。ぜひ足を運んでみてくださいね。
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