岡山県津山市の市街地にある「つやま自然のふしぎ館」は、自然史をテーマとする剥製を展示する総合博物館で、1963年に開館しました。
津山城の入口近くにあるので、桜まつりの時期は来館者が増えます。
昭和初期に設立された剥製博物館なので、ワシントン条約締結前に収集された、現在では入手困難な絶滅種を含む多数のほ乳類、鳥類、は虫類などの実物はく製をはじめ、化石、鉱石、昆虫、貝、人体標本など、その数約24,000点を展示しています。
そして一番有名なのは創立者の脳みそ(ホルマリン漬け)があることでしょう(!)
「人体構造をより深く知って欲しい」と願った、創設者の臓器の実物展示もある変わった博物館です。
徒歩すぐの距離に「津山郷土博物館」もあり、博物館めぐりができます。
つやま自然のふしぎ館のおすすめポイント
- 創設者の「遺言書」とともに腎臓や脳などの臓器が並んでいる。
- 体長4mのミナミゾウアザラシなど圧巻の巨大生物の剥製もある。
- 夏になると「ナイトミュージアム」が開催されます。
つやま自然のふしぎ館には元館長の臓器が展示してある
つやま自然のふしぎ館には元館長・森本慶三氏の遺言により、脳や心臓など本人の臓器のホルマリン漬けが展示してあります。こんな博物館は全国でも津山だけです。
本人の臓器の他、胎児なども展示してあり、おそらく昭和時代だから実現したであろう貴重な資料を見ることができる岡山が誇る博物館です。
また、博物館には、代々文化人として知られている森本家の歴史博物館もあります。
つやま自然のふしぎ館の様子・口コミ
窓口のスタッフの方もとても親切で、様々な説明をしていただけて助かりました。再び訪れたいと思います。
トラの居る部屋。
現在では虫や鳥たちは、ほとんどが一つの部屋にまとめられていますが、かつてはこれらも生息地毎に各部屋に展示されていました。
なお、この部屋はさらに遡ると鉄道模型が走っていたそうです。#60周年記念プレ企画展 pic.twitter.com/dBdWK7VFHk— つやま自然のふしぎ館 (@fushigikan_t) December 9, 2022
まず、入場料が大人800円に対して展示内容がとても充実しているため、興味のある方なら2時間は余裕で楽しめます。展示は3階まであり、館長や研究に関わる方々の探究心、動物や人間の成り立ち、身体構造に対する好奇心、社会に対する姿勢など、教養が溢れる素晴らしい空間です。
また、初代館長の臓器が展示されており、普段なかなか目にすることのできない貴重な展示物となっています。剥製展示がメインですが、テーマ分けも面白く、動物がまるで生きているようなポージングや、細かい作りにも圧倒されます。動物園では動いている動物を観察できますが、剥製ならではの様々な地域の飼育が難しい動物や絶滅した動物まで間近にじっくりと観察できる点が魅力です。
さらに、地球上に生息する多くの動物が絶滅の危機にあることに憂慮しており、そういった社会問題も学べます。自然に対する愛情が伝わってくる場所でもあります。建物自体も歴史あるもので、館長や研究に関わる方々の情熱が感じられ、教養を深める良い機会となることでしょう。
入ってすぐの化石の部屋。
左が昭和末〜平成の初め頃の写真です。
クジャクさんは今は2階にいます。#60周年記念プレ企画展 pic.twitter.com/DXCIVaUzQP— つやま自然のふしぎ館 (@fushigikan_t) December 3, 2022
展示物は他にも魅力的なものが多く、あまり期待していなかった私たちも十分に楽しむことができました。子供たちも興味を持ち、再度訪れたいとせがんでいるので、私たちもまた行くつもりです。この博物館はかなりおすすめです。
今年もやってきた!
我が家の恒例#つやま自然のふしぎ館 pic.twitter.com/bxLhIjxXs1— ひろみ (@kuromusa) July 29, 2022
まず1階の展示フロアで、創業者の遺言に基づいて提供された本物の人間の臓器が展示されていることに驚かされます。また、骨格展示などもあり、1階だけでも入場料の価値があると思えるほど本格的な展示が行われています。
施設の大部分を占めるのは、地域別に展示された世界中の生物の剥製ですが、個人的には骨格展示などが特に興味深かったです。建物自体は古さを感じるところがあり、大部屋や小部屋がランダムに配置されている印象ですが、各部屋には番号が付けられており、順路も表示されています。
とにかく展示物のクオリティが量・質ともに素晴らしいです。ただの展示施設かなと思って期待を抑えて行ったのですが、期待以上の内容に出くわしました。
好きな人には1日過ごせるかもしれません。また、館内は全面的に撮影OKで、うれしい限りです。
世界の動物の剥製だらけ!!動物の骨格標本の他にも昆虫や貝類、化石、鉱石類など約2万点が展示されてる館に来てますが。心惹かれるのは人体の実物標本やレプリカて!相変わらずブレてない自分に感心する笑#意外と見応えあり#入館大人800円#岡山県 #津山市#つやま自然のふしぎ館#写真撮影OK pic.twitter.com/838ALHRu2C
— 春ネコ (@haruneko0123) October 22, 2022
つやま自然のふしぎ館の詳細
施設名 | つやま自然のふしぎ館 |
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所在地 | 〒708-0022 岡山県津山市山下98-1 |
交通アクセス | JR津山駅から徒歩約10分 |
駐車場 | 普通車30台、バス5台(津山観光センターを利用) |
営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休業日 | 3・7・9月は月曜日、 1・2・6・11・12月は月~火曜日(祝日の場合は開館)、 12月29日~1月2日、 4・5・8・10月は無休 |
利用料金 | 大人700円、小人(小中学生)600円、幼児(4,5歳)400円 <2021年10月1日(金)より、下記の料金に変更> 大人800円(団体料金:大人700円) ※団体料金…20名以上の場合 |
問合せ先 | 0868-22-3518(つやま自然のふしぎ館) |
公式サイト | つやま自然のふしぎ館公式サイト |
備考 |
周辺観光情報 ここもオススメ!
つやま自然のふしぎ館の目の前に津山城へ続く階段があります。津山さくらまつりの時期には、軒先に屋台が立ち並び、多くの観光客で賑わいを見せます。
すぐ近くにある「津山郷土博物館」には、古代1500万年前の奇獣パレオパラドキシアの骨格復元模型や古墳時代の美作を象徴づける陶棺などまで展示しており、博物館めぐりに最適です。
津山市内にある道の駅 久米の里では、全長7mの巨大モビルスーツがあり、春の「仙人まつり」では、このモビルスーツのコックピットに乗ることもできます。ぜひ行ってみてくださいね。
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