朝日寺｜春にはツツジが咲く、投げ銭供養とおすなふみ霊場で有名な寺院【瀬戸内市】

岡山県瀬戸内市にある「朝日寺（ちょうにちじ）」は、法隆寺の唐僧・智蔵の手によって718年に開基した高野山真言宗の寺院です。報恩大師が定めた備前四十八カ寺の一寺にも数えられています。

こちらの寺院では、僧侶が初盆の方々の名前を呼び上げると紙に包んだ賽銭を投げる“投げ銭供養”や、四国八十八ヶ所の砂を踏んでご利益を得る“おすなふみ霊場”が行われています。

投げ銭供養は江戸時代から続いていると言われており、お寺に納めた賽銭の金額がわからないように始まったと言い伝えられています。
この投げ銭供養は、瀬戸内市重要無形文化財に指定されています。

また境内には、約500本のツツジの木が植えられていて、春のツツジの季節訪れると白やピンク色に色づいた鮮やかなツツジの姿を楽しむことができますよ。

朝日寺のおすすめポイント
朝日寺のよみあげ（投げ銭供養）
朝日寺の四国八十八ヶ所おすなふみ霊場
朝日寺のレビュー・口コミ
朝日寺の詳細情報

朝日寺のおすすめポイント

おすなふみ霊場は常設されていますので、いつ訪れてもご利益を得ることができます。
薬師如来坐像が瀬戸内市指定重要文化財に指定されています。
投げ銭供養は毎年海の日前後の休日に開催されています。

朝日寺のよみあげ（投げ銭供養）

正式には「如法経法会（にょほうぎょうほうえ）」と呼ばれますが「よみあげ」または「投げ銭供養」として親しまれています。朝日寺の歴史は約300年前に遡り、この儀式はその伝統的な行事の一環として続いてきました。

「如法経法会」は、朝日寺の檀家の方々が戦没者や初盆を迎える新仏の冥福を祈る法要で、戒名と俗名を読み上げ、お賽銭を一斉に投げて供養する独特の儀式です。この風習は全国的にも珍しく、地域の方々や故人のご親族など、故人にゆかりのある方々を中心に盛大に執り行われます。

江戸時代には、廻船業が盛んだった邑久町尻海の水主たちが、仲間の霊を供養するために志の小銭を寄せ集めたことが始まりとされています。また、お賽銭を白い紙に包む習慣は、「誰がいくら投げたか分からないようにするため」と言われています。故人に直接関係のない方々も自由に参加できる行事です。

朝日寺の四国八十八ヶ所おすなふみ霊場

四国八十八ヶ所おすなふみ霊場は、四国巡礼が難しい人々のために設けられたもので、四国八十八ヶ所霊場と同じ霊的な利益を受けることができるように作成されました。

四国八十八ヶ所霊場は、弘法大師が四国の山野に設けた修行の場であり、八十八の煩悩を払拭し、八十八の功徳をもたらすと信じられています。朝日寺からも八十八ヶ所巡りを団体で始め、数年後に一周しました。しかし、四国参りは体力や時間、費用の面で制約があるため、多くの人々には実現が難しいのが実情です。

そこで、四国八十八ヶ所巡りが叶わない人々のために、各霊場のお砂を集めて朝日寺に安置するアイデアが生まれました。各霊場のお砂を踏み、本尊を拝むことで、霊場巡礼と同じ功徳を得られるとされています。各霊場の許可を得た上で、二周目が始まり、ビニール袋とスコップを持参して各霊場の境内のお砂を頂きました。

その後、朝日寺総代会の協力を得て、お砂の安置方法が検討され、各霊場の名前を刻んだ88枚の踏み石を作り、その下にお砂を安置してお砂踏み霊場が作られました。完成後、わたりぞめ式が盛大に行われました。

この霊場には、入り口に霊山寺（徳島県）があり、本堂の前を通過して、最後の霊場である大窪寺（香川県）を踏み終えると、修行大師像の前にたどり着きます。

朝日寺のレビュー・口コミ

お砂踏みをさせていただきました。ツツジの季節も楽しみにしていますが、今日のように静かにゆっくりと楽しむことができる日が好きです。ご親切にありがとうございました。また、駐車場もたくさんありますので、安心して車を停めることができます。

朝日寺に行って来ました❗#お寺 #朝日寺 #御朱印 #岡山 pic.twitter.com/QkQ7nQvrwP

— どらごにあ (@ihl2C3pOVTl3M20) January 21, 2020

この地域はつつじで有名です。裏山にはたくさんのつつじが咲いており、散策にぴったりの場所です。

皆様お早う御座います。今朝の岡山南東部は、濃霧でミルク色の朝です。皆様にとりまして、今日が素敵な一日で有りますように。
※　画像は今朝の朝日寺のつつじです。
#おはよう天気岡山 pic.twitter.com/UbVhL5dXhO

— 夢写観 (@yumesyakan) April 29, 2021

庄田地区に位置する朝日寺は、とても穏やかな地域にあり、住民の方々も温かいです。
このお寺では『投げ銭供養』という祭事が有名で、いつか参加してみたいと思っています。

邑久郡南巡り八十八ヶ所9番
邑久町庄田朝日寺（ﾁｮｳﾆﾁｼﾞ）

あの関ヶ原裏切りの小早川秀秋が⁉️💢と、心の宇喜多勢がざわつきましたが、岡山城後楽園を造った池田綱政の再建と由来を読み穏やかにお参りを(笑)。
四国八十八ヶ所お砂踏みも出来ます。横の大師堂は9番相番です。#朝日寺 pic.twitter.com/LKGAc10dU8

— 旭日亭さくら (@MoguraHausu) May 22, 2023

とても心温まるおもてなしを受けました！ここでは四国88霊場をお参りすることができ、小さな子供たちも笑顔で出迎えてくれてとても可愛かったです。もうすぐ躑躅（つつじ）が咲く季節になりますね。

朝日寺の詳細情報

施設詳細情報
施設名	朝日寺（読み方：ちょうにちじ）
所在地	岡山県瀬戸内市邑久町庄田1207
交通アクセス	JR赤穂線・邑久駅から瀬戸内市営バス・虫明・長島愛生園線・庄田西から徒歩1分岡山ブルーライン・邑久ICまたは虫明ICから車で5分
駐車場	有り
営業時間	不明
休業日	なし
利用料金	無料
問合せ先	0869-25-0739
公式サイト	朝日寺公式ホームページ
備考