岡山県倉敷市にある「阿智神社(あちじんじゃ)」は、倉敷美観地区の一角にある鶴形山の山頂に存在する創祀1700年を超える古社です。ゑびす商店街の近くに参道入口があります。
緑豊かで藤の花や紫陽花が美しいお寺で、長い階段を上がると、境内にある絵馬殿が展望台となっています。倉敷美観地区の街並みが一望できる古き良き場所として親しまれています。
境内には日本一古い蓬莱様式の磐坐(いわくら)や曙藤としては日本一の古木といわれる県指定天然記念物「阿知の藤」等があります。
神社の敷地内には、小さな公園も存在します。ブランコ、鉄棒、すべり台、座ることができる椅子などがあるだけですが小さなお子さんは楽しめるでしょう。
石段や坂を登る必要がありますが、歴史があり見ごたえのある神社なので、美観地区を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください。
阿智神社のおすすめポイント
倉敷美観地区を一望できる展望台
阿智神社は美観地区内の小高い小山の頂上に建っているので、境内からは美観地区を一望することができます。
絵馬殿が展望台となっており、建物内の装飾も楽しむことが出来ます。
阿知の藤
絵馬殿の奥にある荒神社の裏を降りた場所に位置する阿知の藤は、鶴形山公園随一の大棚で「あけぼの藤」という品種です。4月下旬から5月上旬にかけ、淡いピンク色の花房をつけ、阿智神社の裏側を藤色に彩ります。
幹周りが約1.5m、根元の周囲が約2.2mで、同じ種類の藤の中で日本一の巨大な樹とされています。
樹齢については300から500年と定かではありません。これは、藤が樹齢を算定する「年輪」を形成しないという特徴によるものです。
さらには、昭和31年4月1日には岡山県の天然記念物の指定を受けています。
阿知の桜
参道に沿って桜の木があるため、桜の季節には美観地区の瓦屋根が桜の花を引き立たせる光景を楽しむことができます。
神代桜や麒麟桜など数種類の桜を楽しむことができます。
初詣
倉敷美観地区から徒歩で初詣ができるとあって、毎年多くの参拝客が初詣に訪れます。
倉敷の市街地を望む景観を楽しみ、そのまま美観地区の観光を楽しむことができます。
参道の石段まで行列ができることもあり、境内では甘酒のふるまいなど催しが開催されます。
摂末社
摂末社(せつまつしゃ)とは、神社本社とは別に、その神社の管理に属し、その境内または神社の附近の境外にある小規模な神社のことです。
- 荒神社(こうじんじゃ)
素戔嗚尊の荒魂をお祀りし治水豊饒の神としてまた厄除や病気平癒のご神徳ある神として崇められています。相殿の神は明治43年に近郷より合祀された穀物と水の御祭神です。 - 戎大黒火産霊社(えびすだいこくほむすひしゃ)
大国主命と事代主命は漁業や農業、商業といった産業の商売繁盛の神様です。火産霊神は火の神竃(台所)の御祭神です。 - 城山稲荷社(しろやまいなりしゃ)
現在のアイビースクエア(旧倉敷紡績株式会社)の位置に、かつては城山と呼ばれた丘状地があり、そこにお祀りされていた城山稲荷神社を遷座した社です。 - 菅原神社(すがわらじんじゃ)
万人に慕われる徳を備えた学問の神として知られる菅原道真公を主祭神としてお祀りしています。相殿の諸神は明治43年に近郷より合祀された郷土の御祭神です。 - 倉敷護國神社(くらしきごこくじんじゃ)
旧倉敷五学区(倉敷東、倉敷西、大高、万寿、中州)に加え、西阿知、連島、福田、粒江、中庄、帯江、菅生、豊洲、藤戸、庄、茶屋町の計16学区出身の戦歿者の御霊をお祀りしています。
阿智神社の藤まつり(藤見の会)
阿智神社では、毎年ゴールデンウィークシーズンの4/29~5/1に、「藤見の会(藤まつり)」が開催されます。
期間中は、10~15時でお茶席があり、各日、伝統芸能や演奏会などが行われます。
倉敷美観地区 へ行かれる方は、ぜひ立ち寄ってみてください。
阿智神社の歴史
阿智神社は何の神様を祀っている?
阿智神社では「宗像三女神」を主神として祀っています。宗像三女神とは、多紀理毘売命(たぎりひめのみこと)、多岐都比売命(たぎつひめのみこと)、市寸嶋比売命(いちきしまひめのみこと)の総称です。
道主貴(みちぬしのむち)とも呼ばれ、あらゆる「道」の最高神として航海の安全や交通安全などを祈願する神様として崇敬を集めています。
「阿智」の語源は?
現在も岡山に存在する「阿知」という地名です。この語源は阿智神社にあると言われています。
『日本書紀』「応神天皇二十(二九一)年九月条」に「倭漢直の祖阿知使主、其の子都加使主、並びに己が党類十七県を率いて、来帰けり」とあり、阿知使主の一族が渡来した事が記されており、この一族の一部が当地周辺に定住した事が「阿知」の地名発祥と伝えられています。
阿智神社の様子
倉敷美観地区の阿智神社に行ってきた⛩️
倉敷市街地と美観地区が一望出来る素晴らしいロケーションの境内✨
敷地内では、能の舞台も行われていたり、七五三や着物姿の人がいたり、まるで大正時代かそれ以前にタイムスリップしたような雰囲気を楽しめた。
石段が多く、青天の中良い運動にもなった🏃♀️ pic.twitter.com/3GszTfRMqW— 吉岡洋平@岡山市のWEB屋 (@yosio831) November 6, 2023
倉敷美観地区に行ったら、立ち寄って参拝されることをおすすめします。
紅葉の時期は参道がキレイですし、新緑の時期も良さそうです。 朝8時頃、お参りに行きましたが、既に参拝者がいました。
倉敷、阿智神社にあった手水舎のお花がとても綺麗でした。
水面に揺らぐ紅葉と、鮮やかな彼岸花、秋桜のコントラストが印象的でした。 pic.twitter.com/1DcPovhLfr— みき (@hinanosukemama) October 2, 2022
本殿にたどり着くと、たくさんの人がお参りしていて、賑わっていました。本殿はとても立派で、大きなしめ縄が飾られていました。
お雛様も展示されており、見ていて楽しい気分になります。
御朱印を書いてくださる方もとても気さくで、気持ちよく対応してくれました。
帰りは、長い階段を降りて美観地区へ戻りました。
階段にはそれぞれ名前が付けられており、段数に応じた名前がついていました。
岡山出張御朱印①
倉敷市鎮座 阿智神社
何も考えず石段を登りました。かなり、シンドカッタよ#御朱印#阿智神社 pic.twitter.com/GgVge3yt6u— 旅烏生活中(笑) (@stonegold7650) October 3, 2022
手水舎には花が生けられており、その近くには芭蕉堂がありました。
本殿の西側にある石組みは「鶴亀の磐境」と呼ばれ、古代庭園とされています。これは日本独自の古代祭祀遺跡です。
狛犬もとても可愛らしく、玉の上に乗っているように見えました!
御朱印も頂戴しましたし、御朱印帳にはうさぎの絵が描かれていました。
絵馬殿の天井に描かれた十二支の絵も見ごたえがありました。
阿智神社の詳細情報
施設名 | 阿智神社(読み方:あちじんじゃ) |
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所在地 | 岡山県倉敷市本町12-1 |
交通アクセス | 倉敷駅から阿智神社まで徒歩15分 山陽自動車道・倉敷インターより車で15分 瀬戸中央自動車道・早島インターより車で15分 |
駐車場 | あり ※境内に15台駐車可能 |
利用料金 | 見学自由 |
問合せ先 | 086-425-4898 |
公式サイト | 阿智神社 公式サイト |
備考 |
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倉敷美観地区には「阿智神社」の他にも見どころが沢山あります。ぜひ足を運んでみてくださいね。
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