国清寺(國清寺)|旧市街地に佇む紅葉が美しい庭園の寺院【岡山市中区】

萬歳山 國清寺(国清寺) パワースポット
萬歳山 國清寺(国清寺)

岡山市中区小橋にある「萬歳山 国清寺/國清寺(ばんざいさん こくせいじ)」は、臨済宗妙心寺派の寺院です。
1609(慶長14)年に姫路城主だった池田輝政の子・池田利隆が建立し、その当時は法源寺の名で呼ばれていました。

萬歳山 國清寺(国清寺)の境内

その後池田利隆の異母弟・池田忠継の死去に伴い、弟の池田忠雄が竜峰寺と改称。
1632年には利隆の嫡子である池田光政が鳥取藩から入封し“国清寺”の名に改称、祖父・輝政と父・利隆の菩提寺としました。

萬歳山 國清寺(国清寺)の参道

かつては約4500坪以上もの広さを保有していた寺院ですが、1945年の空襲により大半の建造物が消失してしまいました。
現在は、都市計画などの影響を受け敷地が縮められていますが、境内は年間を通して様々な表情の自然を楽しむことでき、特に秋に訪れると鮮やかに色づいた紅葉を楽しむことができますよ。

萬歳山 國清寺(国清寺)の看板

国清寺のおすすめポイント

  • 門をくぐってすぐのところにある石畳と両サイドに植えられた木々とのコントラストがきれいです。
  • 朝夕には鐘の音が鳴り響き、とても風情があります。
  • 庭は手入れが行き届いていて、散策を楽しむ人も多いです。

国清寺の庭園

以前、国清寺は広大な敷地で、約4500坪以上の面積に多くの伽藍が存在していましたが、戦災によりほとんどが失われました。残存した建物には、大愚堂(坐禅堂)、山門、鐘撞堂などが含まれます。驚くべきことに、ご本尊の南無釈迦牟尼佛、文殻観音像、阿古無地蔵は戦火を免れました。

その後、戦後の都市計画により、敷地は大幅に縮小されましたが、岡山市中心部に位置しながら、一歩境内に入ると、静謐で手入れの行き届いた美しい庭園が広がり、まるで異世界に足を踏み入れたような感覚が押し寄せます。

境内は四季折々の美しい景色を楽しむことができ、早朝の5時と夕暮れ時に響く鐘の音も風情があります。毎年の大晦日に行われる除夜の鐘(一般参加可能)は、この寺の名物として広く知られています。

また、観音堂では檀信徒の位牌が祀られ、永代供養が行われています。さらに、忠臣蔵で有名な大石良雄の実母の生家である天城池田家で、大石良雄の切腹後に密かに制作されたと言われる文殻観音像も安置されています。

この寺で特に知られている主要な行事は、「坐禅会」です。日常の喧騒から離れ、大愚堂で静かに坐禅を行うことができ、好評を博しています。

萬歳山 國清寺(国清寺)の建物

清光苑

旭東小学校の校舎の一部が移築され、終戦直後には子供たちの日曜学校として賑わっていました。現在は講演会や講座などに利用されています。建築様式から判断すると、明治から大正期のものと思われますが、現在、寺院内の建物や遺物などについて学術調査が行われています。

国清寺の年間行事

  • 毎月1・2・3日、毎月第3日曜日 坐禅会
  • 3月(彼岸中日) 春季彼岸会
  • 8月16日 うら盆法要
  • 9月(彼岸中日) 秋季彼岸会
  • 10月10日 開山忌
  • 12月31日 除夜の鐘

国清寺のレビュー・口コミ

岡山藩主池田家の祖、輝政・利隆の菩提寺として知られる国清寺は、かつては桃山時代風の壮大な本堂が存在しましたが、戦火により焼失し、戦後に新京橋の新設により門前の境内地の大部分を失い、さらに東側の墓地も整理され、その往時の趣は失われました。それでも西側には池田家の多くの墓が残り、都会の中で静寂が保たれています。

国清寺の境内はもともと広大で、現在の小橋町のほぼ全域が「国清寺町」という町名であり、路面電車には国清寺駅も存在していました。戦後の都市計画により境内は大幅に縮小されましたが(当時の1/4にまで)、境内に一歩足を踏み入れると、今でも凛とした静けさが漂い、手入れの行き届いた美しい庭園は、まるで異世界に入ったような感覚を覚えさせてくれます。特におすすめなのは、終戦時に近隣の子供たちの日曜学校として使用されていた「清光苑」。旧旭東小学校の一部校舎が移築されたもので、その建物南側の外壁にはその面影が残っています。

山門の正面に位置する鉄筋コンクリートの建物は「大雄宝殿」で、左手には「開基廟」と「観音堂」があります。ロウソクや線香を捧げる場所は見当たりませんでした。お墓エリアには落ち葉が積もり、墓石の大きさが印象的でした。訪れた日は平日で、お寺の西側に位置する旭川沿いの国清寺駐車場の門が閉まっており、駐車できませんでした。

手入れが行き届いた美しい庭園を持つ国清寺は、池田家の御家族寺として知られており、モミジの本数も見応えがあります。紅葉の名所としてはあまり知られていませんが、静かに楽しむことができ、まさに穴場といえるでしょう。山門や鬼瓦、梵鐘、観音像など、見どころが豊富です。筆者は特に、御手水の龍が気に入っており、そのかわいらしいほっぺたと特徴的な目つきに愛嬌を感じます。国清寺へのアクセスについては、西隣に有料駐車場がありますが、東側にもお寺の駐車場があるので、見落とさないようにご注意ください。

国清寺の詳細情報

施設詳細情報
施設名 萬歳山 國清寺または国清寺(読み方:ばんざいさん こくせいじ)
所在地 岡山市中区小橋町2-4-28
交通アクセス 【車】山陽自動車道・岡山ICから車で30分
【電車】JR岡山駅から車で10分
駐車場 有り
営業時間 参拝自由
休業日 なし
利用料金 無料
問合せ先 086-272-0066(國清寺)
参考サイト wikipedia
備考

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岡山市には「国清寺」の他にも見どころが沢山あります。ぜひ足を運んでみてくださいね。

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