岩屋城跡|戦国時代に激しい争奪戦があった見晴らしのいい岡山県指定史跡【津山市】

岩屋城跡 城・史跡・遺跡
岩屋城跡
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岡山県津山市の南西部、真庭市との境界付近にある「岩屋城跡いわやじょうあと」は、1441年に山名教清が築城した美作地方の代表的な中世の山城遺構で、岡山県指定史跡に指定されています。
現在では本丸跡、水門、井戸などの遺構が残っています。

1467~1477年の戦国時代に応仁の乱が勃発すると、岩屋城は浦上氏、尼子氏、宇喜多氏、毛利氏などによる争奪戦の舞台となり、数度の激戦が展開されたのちに戦火により1590年に焼失し廃城となりました。

岩屋城跡風景

交通の要所に築かれ、150年にわたる歴史の中で幾度も戦火に見舞われ、そのたびに城主が交代した岩屋城は、備前・播磨・出雲といった周辺の勢力が接する「境界の地」として、戦国時代の美作を象徴する存在であったといえるでしょう。

現在も周辺は地元の「岩屋城を守る会」の皆様により整備されています。

岩屋城跡本丸跡

本丸跡

岩屋山山頂までの登山道は二つのルートがあり、山頂からは四季折々の絶景を楽しむことができ、自然保護を考えてもらうイベントの一環としてウォークラリーも開催されています。

岩屋城跡マップ

岩屋城跡のおすすめポイント

  • 登り口から約40分~1時間ほどで頂上までたどり着くことができます。
  • 頂上は見晴らしがいいので、天気のいい時にはお弁当を持参してピクニックをするのもおすすめです。
  • 12本の竪堀や20以上の郭があり、美作国内でも屈指の規模と堅牢さを誇る山城でした。
  • 頂上には天空の鳥居があり、とても幻想的です。
  • 本丸付近に湧き水の井戸や竜神池があり、長期間の籠城にも耐えうる城として実際に何度も籠城戦を経験しています。

岩屋城跡のレビュー・口コミ

岩屋城は標高483メートルの岩屋山の山頂に本丸を構える山城で、連郭式に郭(くるわ)が段階的に配置されています。
駐車場からの標高差は約250メートルあり、登山道は整備されていますが、勾配が急で登りはやや厳しい道のりです。
登山口からすぐに、慈悲門寺跡やその周辺の砦跡があり、そこからさらに登っていくと山王宮拝所や竜神池といった遺構が現れ、やがて馬場に至ります。そこから尾根沿いに本丸、二の丸、三の丸が順に並び、郭が展開しています。
特に注目すべきは、二の丸にある大堀切と、三の丸から少し下った場所にある12本の畝状竪堀群で、状態も良好でその構造をはっきり確認することができます。
馬場から伸びる別の尾根には小分城跡や石橋上砦跡も存在していますが、現在は藪に覆われており、見学は困難です。
また、標高が高い城であるにもかかわらず、視界が開けているのは馬場付近のみで、それ以外は木々が生い茂っており、景観はあまり望めません。

こちらの場所にも「天空の鳥居」と呼ばれる鳥居がありました。
登山口から山頂までは、おおよそ40分ほどで到着します(体力に自信のある方の場合)。
山頂は整備が行き届いていて見晴らしも良く、天気の良い日にはお弁当を持ってハイキングを楽しむのに最適な場所です。

岩屋城は、美作国と備前国の境にある岩屋山の山頂に築かれた山城で、本丸の北側には断崖絶壁の「落し雪隠」があり、それ以外の三方向を複数の郭によって防備する、天然の地形を巧みに利用した堅固な構造を持っています。
本丸からは、各郭が馬蹄形状に広がるように配置されており、交通の要衝に位置していたことから、たびたび勢力争いの舞台にもなりました。
歴代の城主によって防御機能はさらに強化され、12本の竪堀や20以上の郭が追加された結果、美作国内でも屈指の規模と堅牢さを誇る山城となりました。
水の確保も容易で、本丸付近に湧き水の井戸や竜神池があり、長期間の籠城にも耐えうる城として実際に何度も籠城戦を経験しています。

岩屋城跡の詳細情報

施設詳細情報
施設名 岩屋城跡(いわやじょうあと)
所在地 岡山県津山市中北上
交通アクセス 駐車場までは久世ICから約7km、院庄ICから約12km
駐車場から主郭(本丸)まで徒歩約40分
※付城群には細い山道が通じていますが、荒れて通行困難な場所あり
駐車場 あり
営業時間 終日可能
問合せ先 0868-24-8413(津山市文化課)
公式サイト 津山市公式観光サイト
津山瓦版
岡山市公式サイト
岩屋城を守る会
備考

周辺観光情報 ここもオススメ!

津山市には「岩屋城跡」の他にも見どころが沢山あります。ぜひ足を運んでみてくださいね。

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