「大原美術館」は、1930年(昭和5年)に設立された日本初の私立西洋美術館です。
倉敷美観地区内で行くべき場所NO.1だと言う人もいるほど評価が高く、世界的に知られる絵画が数多く展示されています。
日本に2点しか存在しないエル・グレコの「受胎告知」 や、モネが描いた「睡蓮」など、世界の名画が揃う驚異的な美術館として一見の価値があります。
大原美術館は、倉敷市の実業家・大原孫三郎と、彼が支援する一つ年下の画家であり友人の児島虎次郎が、日本の芸術分野での発展の為美術品の収集に奔走し、大原美術館が建設されました。
庭の手入れも整っているので、絵と絵の合間の建物の移動でも是非ご覧ください。
世界的に貴重な作品も、近距離で鑑賞できるのが大原美術館の醍醐味です。
倉敷美観地区を訪れた際には、必ず立ち寄りたい観光スポットのひとつです。
大原美術館のおすすめポイント
- 大原美術館は建物も芸術的で楽しめるポイントの一つで、絵画だけでなく建物や細部の彫刻、庭園にも目を凝らすとより一層楽しめます。
- 大原美術館には、本館のほかに、青木繁、岸田劉生といった近代以降の日本作家の洋画や彫刻を展示する分館、虎次郎が集めた中国古美術や、棟方志功、河井寛次郎の工芸作品を展示する工芸・東洋館があります。
- 中庭の池に植えられている睡蓮は、2000年の美術館開館70周年を記念して画家クロード・モネのフランスの自宅から株分けされたものです。朝咲いて夕方には閉じる清楚な美しさに訪れた人は心を癒されます。
大原美術館の基本情報
施設名 | 大原美術館(おおはらびじゅつかん) |
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所在地 | 〒710-0046 岡山県倉敷市中央1-1-15 |
交通アクセス | JR倉敷駅から徒歩約15分 |
利用料金 | 大人1,500円、小・中・高校生500円 本館、東洋館・工芸館、分館あり 春と秋の2回、特別展示で有隣荘セット割あり。 ※2023年4月1日~…大人2,000円、小・中・高校生500円 |
問合せ先 | 086-422-0005(大原美術館) |
大原美術館の主な展示作品
大原美術館に展示されている芸術作品をほんの少し紹介します。
エル・グレコの『受胎告知』
大原美術館が所蔵するエル・グレコの『受胎告知(じゅたいこくち)』を観るだけでも、ここを訪れる価値があるといえます。
エル・グレコはスペイン絵画の巨匠で、その作品は日本に2点のみしか存在しません。
その作品のひとつが『受胎告知』(1590‐1603年)であり、この絵画に代表されるような世界的な名画が倉敷にあることが貴重なことです。
モネの『睡蓮』
モネは睡蓮と日本人のイメージを固めた1枚です。
児島虎次郎が直接モネ邸におもむき買い付けたと言われる、モネの「睡蓮(すいれん)」 も大原美術館を代表する作品です。
児島虎次郎の『睡れる幼きモデル』
大原美術館を設立するため美術品の収集に奔走した立役者であり日本の洋画家、児島虎次郎の作品も必見です。
このほかにも、セザンヌ、モネ、ゴーギャン、ピカソ、ルソー、ゴッホ、ロダン、マネ、ルノワール、エル・キリコ、シャガールなど、ひとつの美術館で近現代の美術史をたどれるほど体系的に収集されたコレクションは圧巻です。
大原美術館の全体紹介
奥行きがあり意外と広いのでかなり歩くかと思いますが、庭園もキレイに整備されているので、お年を召した方は休みながら観ると良いでしょう。
絵画以外にも素晴らしい作品を所蔵しており、すべてを見るのには時間がかかります。忙いでいるなら本館だけでも見ると良いと思います。
本館
本館の建物入口の両脇には、ロダンの彫刻作品『カレーの市民‐ジャン・デール』と『洗礼者ヨハネ』があります。
正面には、児島虎次郎の油彩画『和服を着たベルギーの少女』があり、ルノワール、シャガール、ゴーギャン、マティスなど多くの有名な画家の絵や、児島虎次郎の部屋があったり、楽しめます。
音声ガイダンスは本館のみ。
分館
分館には、青木繁、岸田劉生ら、近代から現代の日本を代表する作家の絵画や彫刻が揃っており、草間彌生や横尾忠則など、国内の著名な芸術家の作品もあります。
工芸館
工芸館では、棟方志功やバーナード・リーチなどの版画や陶芸作品などを部屋ごとに展示し、部屋はそれぞれの作風に合わせた造りになっています。
濱田庄司や河井寛次郎など民藝運動の中心人物の作品も楽しめます。
最後に棟方志功さんの絵が観られるので工芸に興味ない方もオススメです。
外にモネの睡蓮の絵の写真スポットがあります。
東洋館
工芸館とつながる東洋館には、児島虎次郎が収集した東アジアの古代美術品を展示しており、児島虎次郎の美術品の鑑定眼の確かさと、あくなき収集心を伺い知ることができます。
児島虎次郎記念館(新児島館)
アイビースクエア内にありましたが、2021年10月1日から旧中国銀行倉敷本町出張所を改装して整備していた新館「新児島館」 で現代アートを展示しています。
将来的には児島虎次郎が収集した古美術品などが収蔵、展示されます。
昨年10月1日より暫定開館中『大原美術館 新児島館(仮称)』はグランドオープンへ向けて2022年11月30日で一般公開を終了いたします。
ご来館いただきましてありがとうございました。
ヤノベケンジ《サン・シスター(リバース)》も見納めとなります。公開期間もあと少し。
この機会にご来館ください。 pic.twitter.com/5fd3mr2YGg— 大原美術館 (@OharaMuseum) November 17, 2022
大原美術館モーニングツアー
大原美術館の開館前に、このツアーに参加するお客のためだけに貸し切り、特別解説員の解説付きで本館の作品を約1時間ガイドしてくれるというツアーが開催されています。(開催日は公式サイトでご確認ください。)
作品の解説を聞きながらのツアーは、今後の鑑賞が何倍にも楽しくなるので本当に贅沢です!
それに、少人数の25人定員というのも作品が見やすく、お一人でも参加できるのが気軽でいいですね。※実施前日の17:00までにお申し込みください。
イベント名 | 大原美術館モーニングツアー |
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実施時間 | AM 8:00~9:00の1時間 ※AM 7:50に正門前にお集まりください。 |
料金 | お一人3,000円(工芸館見学付) ※ツアー後に再入館をご希望の場合は、別途入館券(割引券)が必要 |
定員 | 25名 ※定員に達し次第受付完了します。 |
大原美術館の様子・口コミ
一緒に巡るグループの中に芸術に疎い方がいたとしても、飽きて来ず、それなりに話を繰り広げられる様な絵のラインナップが素敵です。
建物内からの装飾の美しい窓を通して眺める美観地区は、息を呑むほどの美しくさです。
#倉敷美観地区 #睡蓮#大原美術館 の中庭の睡蓮ぼつぼつ終わりになるのでZ6+24-120㎜F4Sで撮ってみた。 pic.twitter.com/JBQKnocdiC
— 小寺勝 (@kodera16) October 3, 2022
古くから集めたコレクションの数々、そして本館、別館等の醸し出す佇まいが見事だと思う。
数々の名作が展示されていますが、個人的にはエル・グレコの「受胎告知」が圧巻だと思う。
美術への扉を開いてくれた
永遠に大切な場所🥲前回も圧倒された
フレデリックの大作😭今回特に心奪われた
児島虎次郎の美しき絵画
特にアジアの女性が描かれるやつと
芹沢銈介の染色工芸品
元々紅型好きなのですぐビビッときた
(静岡行きたい)カフェ エル・グレコも
次は行くぞー#大原美術館 pic.twitter.com/eTKpYb7iPg— 🧡3∀8🧡 (@38ka7610) October 3, 2022
また、工芸・東洋館の床に敷き詰められている、栗の木をレンガのような形にして艶々の光沢で歩いた時に心地良い音がするので感動しました。
倉敷の大原美術館 新児島館で、ヤノベケンジさんの「サン・シスター(リバース)」と「赤漆舟守縁起猫」。建物の「転生」と、コロナ禍で大打撃を受けている倉敷や大原美術館の「再生」をテーマに、真っ白いスカートの中には、龍や虎などの多くの霊獣の彫刻も。歴史ある建物とも合っていて素敵でした。 pic.twitter.com/nug8KzcFqY
— ぷらいまり。 (@plastic_candy) October 9, 2022
建物自体がアートで、入口はローマの神殿の様です。
展示作品は色々な芸術家の作品で、好きな作品が見つかるかと思います。
建物に使用される窓の格子もお洒落なデザインで、そこから射し込む光さえもアートに感じます。
工芸館に入る前の中庭の池には、モネの庭から株分けされた睡蓮があります。
大原美術館 pic.twitter.com/Z4QW6dzMex
— an (@an26882954) October 10, 2022
通称エルグレコで知られる画家の描いたキリストの受胎告知の絵が、世界でこの大原美術館にしかないそうで、この絵を見るために外国人の方、特にフランスの方が多いそうです。
大原美術館のよくある質問
大原美術館は何が有名?
大原美術館には、世界的に知られる名画が数多く展示されていますが、 そのなかでも最も有名なのはエル・グレコの「受胎告知」です。 彼の作品は日本に2点しか存在しません。 その他にもモネの「睡蓮」が所蔵され、日本にいながらヨーロッパの国立美術館レベルの空間を堪能できます。
大原美術館の入場料はいくら?
利用料金:大人1,500円、小・中・高校生500円
本館、東洋館・工芸館、分館あり
春と秋の2回、特別展示で有隣荘セット割あり。
※2023年4月1日~…大人2,000円、小・中・高校生500円
大原美術館のルールは?
作品をこわさないこと、他人の鑑賞をさまたげないことです。
プログラムは予約が必要です。ワークシート、課題は原則禁止となっています。
大原美術館はどんなところ?
大原美術館は、1930年(昭和5年)に倉敷市の実業家・大原孫三郎と、彼が支援する一つ年下の画家であり友人の児島虎次郎が、日本の芸術分野での発展の為、美術品収集に奔走し建設されました。
大原美術館の観覧時間は?
大原美術館本館だけなら一般的に約1時間ほどです。分館、工芸館・東洋館などもしっかり見て回る場合、半日かかるという人もいます。
また美術館の建物自体や庭園も見事で見ごたえがあります。
大原美術館の詳細
施設名 | 大原美術館(おおはらびじゅつかん) |
---|---|
所在地 | 〒710-0046 岡山県倉敷市中央1-1-15 |
交通アクセス | JR倉敷駅から徒歩約15分 |
駐車場 | 美観地区周辺有料駐車場利用 |
利用料金 | 大人1,500円、小・中・高校生500円 本館、東洋館・工芸館、分館あり 春と秋の2回、特別展示で有隣荘セット割あり。 ※2023年4月1日~…大人2,000円、小・中・高校生500円 |
問合せ先 | 086-422-0005(大原美術館) |
公式サイト | 大原美術館公式サイト |
備考 | 入館チケットで、美観地区内の一部のお店で割引を受けられるサービスがあるので捨てずに取っておくことをオススメします。 |
周辺観光情報 ここもオススメ!
倉敷美観地区には、「大原美術館」の他にも多くの見どころがあります。是非足を運んでみてくださいね。
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