備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館|公開古式鍛錬は必見!【瀬戸内市長船町】

備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館 お出かけ
備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館

岡山県瀬戸内市長船町にある「備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館(びぜんおさふねとうけんはくぶつかん)」は、刀剣の全国的名産地に設立された刀剣の博物館です。
時価5億円を超える、戦国武将・上杉謙信の愛刀、国宝「太刀 無銘 一文字(愛称 山鳥毛:さんちょうもう)」の展示時には多くの刀剣ファンが訪れます。

国宝「太刀 無銘 一文字(愛称 山鳥毛:さんちょうもう)」

国宝「太刀 無銘 一文字(山鳥毛」

この地(長船)で刀剣造りが栄えたのか以下の要素が関係しています。

  • 高梁川で刀剣造りに使われる【砂鉄】が豊富に採れた。
  • 高梁川は日本海に繋がる川が近くに流れており、交通の要所となっていた。
  • 西国街道や瀬戸内海も近く、海上輸送も行えた。

数多くの展示物やビデオを通して刀の基本知識・歴史を学ぶことができます。

備前長船刀剣博物館の展示

展示の充実ぶりと見やすさはもちろんのこと、現代刀に携わる職人を間近で拝見できる「備前長船刀剣工房」も魅力です。
近年は女性にも人気、そして外国人にも人気のスポットとなっています♪

備前長船刀剣博物館の外観

当日の予約状況に空きがあれば入館できますが、行く予定が決まっているなら公式サイトもしくは電話であらかじめ予約することをオススメします。

備前長船刀剣博物館の様子

備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館のおすすめポイント

毎月第2日曜日の「公開古式鍛錬」は必見!

「折り返し鍛錬」が昔ながらの方法で作業公開されています。高温に熱した鋼を大鎚で叩き、不純物を取り除きながら折り返していく様子はダイナミックで見る者を魅了します。

職人の作業を間近で見ることができる!

伝統美術工芸の技を受け継ぐ職人が実際に作業する姿を見ることができます。しかも直接話したり、質問したりすることもできるんです。
常駐の職人と非常駐の職人がおり、公式サイトに非常駐の作業公開日程が記載されているのでチェックして行くようにしましょう。

貴重な体験が味わえる!

現代刀鑑定会・刀職者による展示説明・小刀制作講座・日本刀手入れ講習会・ペーパーナイフ制作講座などに参加することができ、刀剣博物館ならではの貴重な体験ができます。

備前長船刀剣博物館の施設紹介

備前長船刀剣博物館マップ

備前長船刀剣博物館

刀剣類の専門展示が行われている、全国的にも珍しい博物館です。
1階と2階には常時約40振りの刀剣が展示されています。さらに、年に約6回の企画展示も行われています。

刀剣の世界

備前長船刀剣博物館刀剣の世界

刀剣の歴史や部位の名称、時代背景などを解説するために、デジタル技術を活用した展示が行われています。
展示では、貴重な映像や、戦国武将・上杉謙信や上杉景勝の愛刀と伝えられる備前刀の国宝「太刀 無銘 一文字(愛称 山鳥毛:さんちょうもう)」のタッチパネルビューア、さらには「刀言葉クイズ」や「名工とんちんかんゲーム」といった子供たちに人気のコーナーも用意されています。
初心者の方は、まずこのエリアで少し勉強してから展示物を見ると何倍も楽しめると思います!

備前長船刀剣工房

備前長船刀剣博物館の鍛冶場

日本の伝統的な美術工芸の職人たちが、自身の作業場を一般に公開しています。
塗師(ぬりし)や刀身彫刻の匠がこの場所に居を構え、日々作品作りに取り組んでいます。 また、研師(とぎし)は毎週日曜日と祝日に、柄巻師(つかまきし)は第1・2・3日曜日に、鞘師(さやし)は第2・4日曜日に来場されます。

備前長船鍛刀場

備前長船刀剣博物館の鍛刀場

日本刀の刀身を作る「刀匠(とうしょう)」がお仕事をされる場所です。
美術刀剣類の製作が承認された刀匠が作刀を行っています。年間の約60%では火を使う作業を見学することができますが、一部では炭を切るだけの日やお客様への納品で外出する日もあります。
(毎日見学されると、一口ができるまでの工程をご覧いただけますが、一部非公開な工程もあります。)

毎月の第2日曜日には、1200~1300度の高熱で玉鋼を打ち延ばす古式鍛錬の様子を公開しています。

ふれあい物産館

備前長船刀剣博物館の物産館

刀剣類や備前小刀・刃物類を中心に、備前焼、工芸品など刀剣の里ゆかりの伝統美術作品を展示販売しています。
また、小物や各種土産品も販売しています。お茶処で休憩もできます。

今泉俊光刀匠記念館

備前刀復興の祖として知られる今泉俊光刀匠の偉業を伝える数々の道具類を展示しています。

研修館

多目的ホール・各種研修室は、研究発表会や講習会のほか、一般グループ展等にも利用できます。
毎月第1・第3土曜日には「工芸製作講座(小刀製作講座)」を開講しており、毎月1回いずれかの日曜日には「日本刀手入れ講習会」を開講しています。

備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館の様子・口コミ

予約を早めにすることがおすすめの、人気のある施設です。
ここは日本の刀剣を代表する場所であり、長船として知られています。客層は刀剣愛好家や年齢層の高い大人の方々が多いかと思われがちですが、実際には若い女性の来訪もかなりあり、幅広い層の方々が訪れていました。
この地域は古くから鉄に関わる土地であり、特に鎌倉時代初期から有名となりました。時代の移り変わりに合わせて庇護者も変わってきましたが、現在でも刀剣の街として活気を保ち続けています。
展示数も非常に多く、定期的に企画展も行われています。新しい時代の刀剣から古い時代のものまで、幅広い展示がありました。
特に国宝の一文字(愛称 山鳥毛:さんちょうもう)などは素晴らしかったです。また、同じ敷地内には工房もあり、作業風景を見ることができるのも魅力的でした。ミュージアムショップもありますので、お土産なども購入できます。

備前長船一門のゆかりの地にある刀剣博物館は、数多くの刀鍛冶職人を輩出してきた場所です。もし日本刀に興味があるのでしたら、ぜひ訪れてみてください。全く知識がなくても大丈夫です。展示品がわかりやすく解説してくれます。また、希望者には刃物を見るためのスコープを貸してくれます。
外に出ると、実際に職人さんが作業している様子を見ることができます。声をかけても大丈夫ですので、気になることがあれば遠慮なく質問してみてください。これからも皆さんに素晴らしい刀との出会いがありますように願っています。
着いてから予約制だと知り、満員で入れなく、仕方なく博物館の周りの施設を見て回りました。
その中の施設では、修復中の長船派の刀(千年以上前の短刀)に彫りを入れている方に出会い、色々と長船でなぜ刀造りが始まったのかや、九州の福岡の地名の由来、また刀の良し悪しについてのお話を伺いました。
また、九州の福岡の地名の由来については、元々長船には「福岡」という地名が存在しており、黒田家(黒田官兵衛など)が九州に異動となった際、この地に福岡という地名を付けたとされています。
さらに、刀の良し悪しについては、美術品の刀には硬さにムラがあり、実戦用の刀には硬さにムラがなく、用途によって刀の評価は異なるとのことでした。
親切に教えていただいた後、お土産を購入したり、他の施設を見て回ったりしました。再度博物館の入口を通ると、偶然にもキャンセルがあり、入場することができました。

刀に興味のある方はぜひ訪れてみてください。少々マニアックな内容ですが、館内はとても整備されています。指定日には実際の作業を見ることができますが、自分の視線が邪魔になっていないか心配になります。
お土産屋さんも素晴らしいです。欲しいものがたくさんありすぎて、ついつい買いたいものがたくさんあります。
平安時代から鎌倉時代にかけて栄え、室町時代から江戸初期まで続く長船刀工の作刀の歴史と実際を総合的に学ぶことができる施設です。
施設内では、刀工、鞘師、切羽、柄巻師など、現在も刀に関わる職人が近隣で活動しており、館内の工房でも交代で作業を行っています。
また、日本刀保存協会の監修を受けており、国宝「山鳥毛(さんちょうもう)」をはじめとする数々の名刀が展示されています。展示は詳細な説明と共に行われており、光の当て方なども考慮された展示方法だと思います。
初めて刀剣を鑑賞する方から、既に知識を持っている方まで、幅広い方々が楽しめると思います。
施設周辺では、兼光の屋敷跡や祐定ゆかりの寺である慈眼院、刀工が作刀の成功を祈願した靭負神社などを回ることで、より一層刀工たちの息吹を感じることができます。
なお、新型コロナウイルス対策として、時間ごとの入場制限が設けられていますので、事前に施設のウェブサイトから到着予定時刻で予約をしてください。予約完了は到着の1時間前までとなっていますので、ご注意ください。

山鳥毛の展示を見るため、事前に予約して訪れました。 通常は展示されていないため、絶対に見たい方はチャンスを逃さないようにしてください(滅多に展示されません)。 日時指定のため、週末の午前中は予約が取りにくかったです。
刀剣展示室では、展示品ごとに詳しく解説があり、分かりやすくて良かったです。 刀剣展示室以外にも、鍛刀場や工房などの施設や、お土産店もあります。 工房では、彫金師の方が作業をされていました。 日曜日には、他の工房の方も来られることがあるようです。 車で行く場合は、途中から道が狭くなるので(端に寄らないと対向車とすれ違えません)、気を付けてください。
場所は少し奥まったところにあり、JRの駅からは歩いて行ける距離ではありません。
私が行った日は、長船駅から博物館までのバスが運行していました。 普段も運行しているかはわかりませんので、JRで行かれる方は事前に確認することをおすすめします。

とても満足しました!職人の方々も親しみやすく、質問もしやすかったです。駐車場が満車になると案内してくれて助かりました。コロナの制約もあり予約が必要だったのかもしれませんが、そのことを知りませんでした。偶然にも空きがあったので入れました。職人さんが実際に作業を披露してくれるので、土日に行くのが最適であり、事前に確認してから訪れる方が確実です!近くにある長船刀包丁店も絶対におすすめです!
備前市と言えば、主に備前焼のイメージがありますが、備前長船と聞くと名刀を連想します。Googleマップで牛窓周辺を訪れた際に、この博物館の存在を知り訪問しました。
入場料は大人500円で、イオンカードやJAFなどをお持ちの方は100円引きになります。
展示内では、刃の作り方のビデオが上映されたり、年表などの展示物もあり、充実しています。
もちろんメインは備前長船の名刀の実物が数多く展示されており、刀のファンにとっては何時間も見惚れることでしょう。(私は滞在時間が約1時間でした)
駐車場は20台分のスペースが余裕であり(無料)、敷地内にはお土産ショップもあります。

“刀剣の里”と称されるだけあって、美しい刀剣の数々を素晴らしい環境(鍛刀場などもあり)の中で心ゆくまで楽しむことができました。 お土産屋さんも楽しく、働いている方々が温かく迎えてくれて嬉しかったです。
博物館の周辺の田園風景も素敵で、こんな美しい場所で多くの刀剣が生まれたのだと改めて感動しました。

備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館の詳細情報

施設詳細情報
施設名 備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館
(読み方:びぜんおさふねとうけんはくぶつかん)
所在地 701-4271 岡山県瀬戸内市長船町長船966番地
交通アクセス 山陽自動車道の備前ICから車で約20分
JR香登駅から徒歩で約20分
宇野バス「船山」もしくは「天王」停留所から徒歩で約10分
長船駅からシャトルバスで約10分弱、徒歩で約45分
駐車場 無料(20台程度)
開館時間 午前9時~午後5時(入場:午後4時30分まで)
休館日 毎週月曜日(休日の場合は翌日に振替)
祝日の翌日、年末年始(12月28日~1月4日)
展示替え時は臨時休館
利用料金 大人500円、高大生300円 中学生以下無料
※団体は20名以上で、それぞれの料金の約2割引き
問合せ先 0869-66-7767(備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館)
公式サイト 備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館公式サイト
備考

周辺観光情報 ここもオススメ!

瀬戸内市には「備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館」の他にも見どころが沢山あります。ぜひ足を運んでみてくださいね。

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