岡山県久米郡には、700年の伝統を持つ県指定の無形民族文化財の奇祭「護法祭(ごほうさい)」が伝承されています。
護法祭(ごほうさい)は美咲町の「両山寺」で毎年8月14日、久米南町の「清水寺」で毎年8月15日の深夜に行われる伝統行事です。両山寺の方が規模が大きいようです。
修験者に憑依した「護法実(通称:ゴーサマ)」が、闇の中の境内を縦横無尽に駆け回る奇祭です!
精進が足りない者は護法実に捕まり、災難にあったり三年以内に命を落としたりもすると伝承されており、ゴーサマが近づくと参拝者は捕まらないように悲鳴を上げて逃げまくります。
護法祭のおすすめポイント
- 「護法祭」は、全国でも珍しく、全国で3ヶ所しかない。
- 参拝者がゴーサマから命がけで逃げ惑います!
- 捕まると3年以内に死ぬという強烈な言い伝えがあります。
会場となる寺について
両山寺
美咲町にある「両山寺(読み方:りょうさんじ)」は、元明天皇の御宇和銅七(714)年、泰澄和尚開に建立されたお寺です。
正観世音菩薩を御本尊としてお祀りしており、御神木の千年杉があります。
清水寺
久米南町にある「清水寺(読み方:せいすいじ)」は、正徳5年(1577年)に建立されたお寺で、境内にある樹齢数百年といわれる榊(さかき)の木が町の重要文化財に指定されています。
護法祭の内容
護法祭(ごほうさい)は、五穀豊饒(ごこくほうじょう)、天下泰平を祈願して、久米南町の清水寺で毎年8月15日、美咲町の両山寺で毎年8月14日の深夜に行われる伝統行事です。
護法祭は深夜の夏祭り
富くじや盆踊り、風船アートなどがあり、夏祭りのような雰囲気です。
その後、「津山鶴丸太鼓」さんによる太鼓の演奏が毎年約1時間行われます。
クライマックスはゴーサマのお遊び
竹製のたいまつを横倒しにし、明かりがこの松明のみという暗がりの中。
護法善神が修験者たちの祈りによって、身を清めた「護法実(通称:ゴーサマ)」と呼ばれる人物に憑依します。闇の中の境内を縦横無尽に駆け回る奇祭の始まりです!
ゴーサマは「ぎゃーてーぎゃーてー!」と楽しそうに境内を走り回られる「お遊び」が開始されます。
三年以内に命を落としたりもするという
精進が足りない者は護法実に捕まり、三年以内に災難にあったり命を落としたりもすると伝承されていることから、ゴーサマが近づくと参拝者は捕まらないように悲鳴を上げて逃げまくります。
密教寺院で行われた山伏の行事が起源だと言われており、全国でも久米郡の美咲町・久米南町にだけ残る奇祭です。
護法祭の様子・口コミ
アトラクションのようなドライブでドキドキしました。
皆様気を付けてください!
神の走った夜
岡山県美咲町両山寺の「護法祭」
「ゴーサマ」と呼ばれる護法善神が憑依した村人が深夜の山岳寺院を走り抜け、不浄のものを見つけ追う。捕まった者は3年以内に死ぬと言われている。山深い寺で700年以上続く奇祭。日本の知られざるフォークロアに触れることが出来た。 pic.twitter.com/TX99BWqTTP— どーらく (@df5066) August 15, 2018
モノスゴイ絶景なので、日中は瀬戸内海まで見渡せます。
奇祭、護法祭
取り憑かせるとこムードすごかったな〜〜 pic.twitter.com/pgPUiLPekL— PSYNAGI (@psynagi2) August 14, 2019
ちょうどここら辺は稲穂が垂れて黄金色になってるのも見られます。
今夜は岡山県美咲町の両山寺の奇祭「護法祭」に。「ゴーサマ」と呼ばれる神の乗り移った村人が不浄の者を見つけ出し追いかける。捕まった者は3年以内に死ぬという。 pic.twitter.com/ROBIrRG5TE
— どーらく (@df5066) August 14, 2018
護法祭の詳細情報
行事名 | 護法祭(読み方:ごほうさい) |
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会場 | 両山寺(りょうさんじ) 岡山県久米郡美咲町両山寺454 清水寺(せいすいじ) 岡山県久米郡久米南町上籾614 |
交通アクセス | 両山寺 JR亀甲駅から車で約20分または、和田北行きバス約20分、「稲荷乢」下車、徒歩約30分 清水寺 JR弓削駅から車で約20分または、中国自動車道院庄ICから約45分、山陽自動車道岡山ICから約60分 |
開催日 | 両山寺 毎年8月14日 清水寺 毎年8月15日 |
開催時間 | 深夜~明け方 |
問合せ先 | 0868-68-0011(両山寺) 086-728-3184(清水寺) |
公式サイト | 両山寺 両山寺公式サイト 清水寺 久米南町公式サイト |
備考 |
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